電気設備の劣化の危険性

電気設備の劣化には注意

電気設備の劣化をそのままにしておくのは大変危険です。電気火災や感電・停電事故や波及事故のなどの大惨事を引き起こすこともあります。劣化する前に点検・交換を行い、思わぬトラブルを防ぐようにしましょう。

高圧受電設備の事故

キュービクル(高圧受電設備)も電気機器であるため、劣化により電気事故が起こすことがあります。一つの部品でも故障していれば、大きなトラブルにつながります。

キュービクルの部品トラブルの例
高圧ケーブル(CVT)の故障 劣化によりひび割れが起きると、そこから雨水が浸入し、破壊されてしまうことがあります。
PAS(柱上開閉器)の故障 PASに電流が流れるのをロックする「SOG動作」が行えなくなったときに短絡電流が流れると波及事故が起きることがあります。

引き込みケーブルの劣化

引き込みケーブルとは、電柱などから建物内に電気を取り込むケーブルのことです。常に日射や雷撃などにさらされ、過酷な環境にあるため、熱や湿気などで日々劣化していきます。絶縁部分が破壊され、電気事故の原因となってしまいます。

波及事故

波及事故とは、ある場所で起きた事故が原因で近隣一帯のビル及び一般家庭が全体停電してしまう事故のことです。工場、ビルなどの高圧の場合は起こる可能性あります。

波及事故の原因は?

波及事故の原因の多くが地絡(漏電)です。そのため、地絡遮断装置(家庭の漏電ブレーカーに相当するもの)が正常に稼働していれば波及事故が起こる可能性は低くなります。しかし、正常に稼働しなかったり、そもそも設置していなかったりといった不備があると、波及事故が起りやすくなってしまいます。

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